電着塗料回収用UFシステム

UF System For Electro Paint Recovery

スパイラル膜モジュールを用いて電着塗料回収を最適化

このシステムは、スパイラル膜モジュールを中心に、ポンプ、プレフィルター、タンクなどで構成されています。

電着塗装工程では、水洗工程により塗料と水が混ざるため、このシステムにより塗料と水に分離させます。この分離された塗料は電着塗料槽に戻され、再び塗料として供給する事ができ、電着塗料の補給量低減が図れます。また水は、水洗槽へ送られ、再び水洗水として使用する事ができ、純水使用量の削減が図れます。それに伴い、電着塗装設備からの排水量が減少するため、排水設備の負荷を低減させることができます。

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画像:電着塗料回収用UFシステム
  • 12 つくる責任 つかう責任

当製品はSDGsのうち上記目標に貢献しています

電着塗装工程

画像:電着塗装工程
電着塗料槽
水槽内には隔膜で隔てた正極側電極を、被塗物側には負極側電極をそれぞれ持たせて、高電圧をかけることによって被塗物に塗料成分を付着させます。
後の水洗槽からは、オーバーフローした水洗水が戻ってきます。
水洗槽
電着塗料槽から出た被塗物には、余分な塗料成分が付着しています。水洗槽に浸漬するか、あるいはシャワーなどで水洗して被塗物中の余分な塗料成分を水洗槽に回収します。水洗槽は複数設置され、最終水洗槽は純水で水洗することが多いです。
水洗槽の数が多く(通常2~5槽)、UF装置のろ液量能力が多い方が純水の補給量が少なくなり、塗料の回収率は高くなります。

UFシステムの透過液量保証について

透過液量が不足すると、水洗槽が汚れ、塗装性状が安定しないだけでなく、排水負担が増加するなど様々な弊害が生じます。
透過液量保証制度をご利用いただければ、これらを未然に防ぎ、UFシステムの役割を常に発揮させることができます。

保証内容
年2~4回、UFシステムの点検を無償にて実施し、UFシステムの稼働状態を報告いたします。
透過液量が保証値を下回った場合、弊社にて迅速にスパイラル膜モジュールの薬液洗浄または交換を行い、透過液量の保証値を確保します。
メリット
UFシステムのメンテナンス等の工数削減が可能です。
消耗品であるスパイラル膜モジュールの購入費用を平準化することが可能です。
当社製以外のシステムでも本保証制度をご利用いただくことが可能です。
オプション対応
遠隔監視システムによるUFシステムの運転状況(圧力、流量)を定期的に監視し、異常があった際には、お客様に速やかに連絡いたします(監視は弊社営業日に限ります)。

なお、透過液量保証制度をご利用いただくにあたっては、条件等がございます。費用や条件など、詳細はこちらまでお問い合わせください。